デジタルマンガキャンパスマッチ見学会

「Be The HERO」部門に関する広報チラシ
「Be The HERO」部門に関する広報チラシ

 私たちはこれまで、車いすフェンシングの練習や試合を見て、その魅力をお伝えしてきたが、今回は少し違った視点から発信していきたい。

 

 11月11日の金曜日、そこには車いすフェンシングの選手でも、指導者でもない若者たちが集まっていた。彼らは今回、デジタルマンガキャンパスマッチに新設された「Be The HERO」部門に参加する方々だ。まず、彼らが参加したこの企画について説明したい。

 

 デジタルマンガキャンパスマッチとは、漫画家や出版社、関連産業とマンガの学校が協力して、学校・学生とプロのビジネスをマッチングするプログラムである。その第3回目を迎える今回、東京都の障がい者スポーツ施策「Be The HERO」から始まった企画として、「Be The HERO」部門が設立された。そして、マンガ作品に描く障がい者スポーツの一つとして、車いすフェンシングを見学することになった。

 

説明を受ける様子
説明を受ける様子

 最初に車いすフェンシング協会の牛込さんから車いすフェンシングの道具やルール、各種目やクラス分けについてなどの説明がされ、様々な質問が飛び交った。また、実際に使われている車いすフェンシングの剣を直で見て、触って、楽しんでいる様子も見られた。中には早速その絵を描き始める方もいた。

 

 

練習を見学する様子
練習を見学する様子

 一通り車いすフェンシングの概要の説明を受けた後は、ついに練習の見学。企画に参加した彼らは、生で初めて見る車いすフェンシングに興味津々のようだった。試合形式での練習を、それぞれ写真を撮りながら、ノートにメモや絵を描きながら見ていた。選手の持っていた得点板のリモコンを見て、触って、使って、楽しんでいるような一幕もあった。共通していたのは、全員が真剣な眼差しで、興味深く練習を見ていたということだ。

 

佐藤さんのノート
佐藤さんのノート

 企画に参加して見学しに来た中の一人、佐藤さんは、マンガの専門学校の卒業生だという。この企画には、在校生、卒業生が参加しているということだ。参加のきっかけは、コミティアというイベント。前述した、障がい者スポーツ啓蒙「Be The HERO」のペーパーをたまたまそこで見て、そのかっこよさに惹かれ、やってみたいと感じたのだという。そんな時に、パラスポーツを見学できるという話が来て、この企画に参加することを決めた。ほとんど障がい者スポーツを見たことがないという彼女。「実はまだ車いすフェンシング、と決めたわけはなく、色々見たいなと思っていて。今回フェンシングが見られる機会を設けていただいたので、来ました」と語ってくれた。練習を見る前に説明も受けたが、意外とルールが難しく、その中でも攻撃権の移動は難しく感じたようだ。対して、練習は自分もやってみたいと思うくらい、楽しそうに感じたという。まだ何を題材にするかは決めていない、とのことだったが、「パラリンピックスポーツに興味がない人たちに、興味を持ってもらえるように、フェンシングならフェンシングの面白さを伝えられたらと思います」そう語ってくれた。

 

 今回見学に来た彼らが車いすフェンシング、というスポーツを、そしてその魅力を知ってくれた。これは今後の車いすフェンシング、ひいてはパラリンピックスポーツの発展に大きく繋がるのではないか、と強く感じた。彼らがこのスポーツを題材にした作品を生み出せば、何よりも大きな発信源となってくれるはずだ。彼らが今後ますます活躍することを願ってやまない。

 

 最後に、この度はマンガ専門学校日本マンガ塾(http://www.mangajuku.jp)様、一般社団法人日本学芸振興會LAP(http://www.lap.or.jp)様に多大なるご協力をいただきました。誠にありがとうございました。

慶應スポーツ新聞会 高山実子

 

 

 

参考

・デジタルマンガキャンパスマッチ 開催趣旨

     http://www.digital-manga.jp/about.html

 

・デジタルマンガキャンパスマッチ「Be The HERO」部門

     http://www.digital-manga.jp/bethehero.html