笹島貴明選手 #2

試合前の最後の練習を行う笹島選手
試合前の最後の練習を行う笹島選手

 私たちの大学の先輩である、笹島貴明選手の活躍を追う連載の第2回。今回は、京都で行われた全日本車いす選手権大会に密着した。


   
笹島選手にとって初めての公式戦。「緊張もあるし、どういう気持ちで臨んだらよいか」と戸惑いを見せていた。その緊張を紛らわすように、試合前には壁に向かい黙々と練習をする姿が見られた。ひと段落ついたところで目標を尋ねると、「予選を突破して決勝トーナメント戦に残ること」と答えてくれた。

 

決勝トーナメント戦進出は予選での勝ち数で決まるため、ここで一つでも多く勝利をつかむことが重要だ。予選では、5人で4つの決勝トーナメント戦の枠を争ったが、同じ組にはリオを目指し世界と戦った加納選手や、健常者フェンシングの競技経験もある藤田選手がおり、なかなか勝ち星を得ることができない。「加納さんはやっぱり強くて、練習でも全然勝てない。藤田さんには技術に翻ろうされてしまった」と実力の差を噛みしめた。しかし、その後に対戦した西島選手と宮原選手に勝利し、見事に予選を突破した。

試合直前の様子 (左・笹島選手 右・加納選手)
試合直前の様子 (左・笹島選手 右・加納選手)

 決勝トーナメント初戦の相手は、女子個人戦で優勝した櫻井杏理選手。筋力面で不利な女性選手といえども、キャリアは笹島選手よりも長い。実力者相手に6ポイントを奪う健闘を見せたが、京都で培った技術や戦術の前に敗れ、初戦敗退となってしまった。だが、笹島選手は「競技歴が短くても、大会に出て強い選手と戦える」ことこそが、車いすフェンシングの競技としての良さであると語る。実践を通して初めて得られるものがある。「後で櫻井さんにアドバイスとかを貰いに行きます」と、笑顔で初めての公式戦を終えた。

 

 今大会から見えた課題について、笹島選手は「剣がこすっただけで、ちゃんと突けていないのでランプが付かない」こと、また「加納さんのように正確に背中を突けるようになりたい」といった点を挙げた。決勝トーナメント戦進出という目標は達成したが、決して満足はしていない。そこをしっかりと練習で修正し、今後の大会ではより上位の結果を残すことを私たちに約束してくれた。次の出場については未定だが、普段の練習とは違った雰囲気での戦いを経験し、選手としてより洗練された姿を見せてくれるに違いない。

 

 

(記事/ 慶應スポーツ新聞会 清野日奈子・岩本弘之・下川薫)

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コメント: 1
  • #1

    tanaka (月曜日, 10 10月 2016 08:59)

    ホームページが貧弱ですね。
    これから注目されていくと思うのでもっと迫力のあるものにしてください。
    それと情報が遅い。